2010年9月19日日曜日

渋谷猫日記

Google プレイス 渋谷キャンペーンブログでは、shibuya 1000 のメンバーの方々に寄稿いただき、今まで知られていなかった渋谷に関するお話を紹介しています。
五人目は、東京大学生産技術研究所村松研究室の五十嵐悠介様です。

2010 年 9 月 19 日
Posted by 五十嵐悠介 /東京大学生産技術研究所村松研究室 修士2年

「ニーハオ」
「ハロー」
「アンニョン ハシムニカ」
「ナマステ」
「ボンジュール」
「サワッディ」
「ドブリ ディン」
「スラマッ ソレ」
「コンニチワ」
・・・

渋谷で交わされている言葉。
様々な人種が渋谷に魅了され、集まってきます。
しかし、耳を澄ませば、もっと違う言葉が聞こえてくるでしょう。

「カァー、カァー」
「チュー、チュー」
「ワン、ワン」
「ニャー、ニャー」
「ツクツクホーシ」
・・・

かすかにですが、確実に交されている言葉。
渋谷にも様々な種の生物が集まっています。
今回は、その中から猫にスポットを当て、その実態を紹介したいと思います。

センター街の小さな路地にひっそりと暮らす猫がいます。
その名は「ミーちゃん」。
性別は雄。
年齢は不詳。
シゴトは妻利青果食品店の店番。

「ガシャガシャガシャガシャ」
この音で、ミーちゃんの一日が始まります。
ミーちゃんの雇い主である妻利青果食品店店主が店のシャッターを上げる音を聞くとミーちゃんはビルの合間から現れ、店主とその奥さんにペコリとあいさつ。それから、2人が開店の準備をしている間、店の前でじっとその様子をみます。
この間も路地を通る人とコミュニケーションをとり、店のアピールは怠りません。そのうちに奥さんがブランチのしらす干しを用意してくれ、本格的なシゴト前の腹ごしらえ。食事後、腹ごなしに自転車とバイクが乱立する樹海の中を縦横無尽に動き回り、仕事モードに入ります。
ミーちゃんの定位置は店先にある台の上。しばらくの間、店番をしますが、自由気ままなミーちゃんは、シエスタに入ります。お昼寝の場所は、気温によって変え、夏はクーラーの涼しい風の当たる場所。冬は、店の2階の物置に敷いてある布団の中。そして、夕食の時間までずっと休憩です。
今日の夕食は好物の花鰹だけど、一番の好きなのはトウモロコシの葉っぱ。そして、すぐに2度目のシエスタをたっぷりとり、仕事に戻ります。閉店まで店の周辺をウロウロし、最後までお客さんや通行人との交流に努めます。
店主が店仕舞をしている最中、一日の最後の食事をとり、シャッターが閉まると今日のシゴトは終了。店主たちにまたペコリとお辞儀をし、夜の渋谷へと消えていきます。
そして翌朝、シャッターの音とともに出勤し、また、新たな一日を過ごします。


1. 店番をするミーちゃん

2. 開店の準備を眺める


3. コミュニケーションを図る







4. しっかりとお見送り



5. シエスタ中


6. 閉店前の最後のシゴト


今回は、妻利青果食品店で店番をするミーちゃんを取り上げましたが、他にも様々なシゴトをする猫が世界中にいます。和歌山県の駅長「たま」もその一人でしょう。そんな猫たちをもっと知りたい方は渋谷のイメージフォーラムで現在上映中の「ネコを探して」を見てはいかがでしょうか。あなたの知らない猫たちがたくさんいますよ。


より大きな地図で 渋谷猫日記 を表示

2 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  2. ミーちゃん可愛いにゃ。明日会いにいきたいです。あ、休業日かな。

    返信削除