2010年9月10日金曜日

発見!消失! 渋谷駅周辺のパブリックアート【1/2】

皆さん、こんにちは。Google プレイス 渋谷キャンペーンブログでは、shibuya 1000 のメンバーの方々に寄稿いただき、今まで知られていなかった渋谷に関するお話を紹介しています。
三人目は、アートコーディネーター松本紋様です。

2010年9月10日
Posted by 松本紋/アートコーディネーター

前編【発見編】

「パブリックアート」とは、「public=公共 art=芸術」、美術館やギャラリーではなく、道路や公園など街(公共の場所)に設置をされているアート作品の事を指します。

上記の説明では何のことだかピンとこない方も、子供の城の前にある岡本太郎さんの彫刻作品「こどもの樹」や、「忠犬ハチ公」「モヤイ像」に、「ホープくん」がパブリックアートですと言われるとすぐにお分かりになるのではないでしょうか。

ただ、渋谷駅を最寄り駅とする学校に6年間通っていた私でも、上記の4つぐらいで「パブリックアートいくつ思いだせるかなゲーム」が止まってしまいます。(私の当時の学友達も同じような有様です。)

これは困った(ブログが書けないから)と実際に渋谷の街に繰り出してみると、なんのその、他にもアート作品が沢山あるではないですか!

例えば駅構内。井の頭線構内の2つの壁画作品「明日の神話」「Bright Time」。
そして副都心線構内の「きらきら渋谷」に、新駅にもちらほら。。

次に一歩足を進めてハチ公前広場だけでも4つ。忠犬ハチ公像に加えて、マンホールの蓋のアート、交番の横の壁画、スクランブル交差点の手前の地球のうえにあそぶこどもたちの像。

さらに109方向に向かう道玄坂を進めば、街路樹にそって彫刻作品が約50メートル間隔にあるし、地下鉄入り口のアーチを加えれば、アート作品が芋づる式に出てくる出てくる。

「公共の場所で鑑賞される」とパブリックアートの定義を広げれば、渋谷の駅周辺で行われたパフォーマンス作品もたくさんあります。(アーティスト集団Chim↑Pomの作品「スーパー☆ラット」など)

写真は渋谷のマンホールアートです。(※ 地図の中で赤いピンの所で像を囲うように密集して4つあります。)
(ちなみに7月にニューヨークで開催された、New York Book Festivalで日本在住のオーストラリア人デザイナー/写真家のReme Camerota氏による日本のマンホールを撮影した写真集「DRAINSPOTTING」がBest Art Photo Book 賞に選ばれたとの事)

さて、こんなにもアートであふれているのに「渋谷のパブリックアート」というキーワードでパッと思いつくアートがあまり無かった理由は簡単です。店頭にせり出したお店のデコレーションや電光掲示板に屋外広告、たくさんのヒトとモノに溢れていて、どれがアート作品なのかわからないのも当然かもしれません。
街の変容にあわせてどんどん増えていったアート作品やそれを取り巻く環境が過剰すぎて作品個々についての記憶が残りにくくなっています。

受け身の鑑賞だけではなく街の一部として人々と相互的に機能するものがパブリックアートです。
次回渋谷に行かれる際には、街のざわめきのかげに隠れてしまっているアートを探して、街を歩いてみてください!
ランドマークになるアート作品を見るだけではなく、隠れた作品を探索すのにも渋谷駅周辺はもってこいの場所なのです。

今回出てきたパブリックアートをgoogle mapに落としました。
これは一つ一つ地図に落としていきましたが、携帯やカメラのGPS機能を使えば、自分が発見したアート作品を写真に撮り、容易にgoogle mapでオリジナルのアートマップを作成し、ウェブ上で共有できるとの事です。

より大きな地図で 発見!消失! 渋谷駅周辺のパブリックアート 前編【発見編】 を表示

次回は【消失編】と題して、渋谷から消えていった/一時的なパブリックアート作品の紹介です。

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